最近自宅のインターネット環境が遅くてストレスを感じていました。
夜の21時頃なんて1Mbpsも出ないレベルもざらでした。
So-net光コラボレーションを利用していますが、少し調べてみたら皆さん同じ雰囲気。そんな中So-netの契約の切れ目となったため、本気でプロバイダの変更を検討しました。
色々調べていく中で遅い原因、改善方法にたどり着き試したところ、驚くべき改善が見られました。
というわけで調べた内容や試した内容を備忘録兼ねて紹介します。
改善前の状況
契約関連
2014年からNTTフレッツ光+So-netの組み合わせで契約していました。
2015年2月に光コラボレーションなるサービスが開始され、2016年に光コラボレーションへの切り替えを実施しました。
光コラボレーションとは、NTTが提供しているフレッツ光などのサービスを直接エンドユーザへ提供する形ではなく、プロバイダが中間に入り回線+インターネット+独自のサービスを抱き合わせてサービスの提供をするものです。
この詳細は本筋ではないので省きます。
改善前のネットワークスピード
複数のサイトで計測してみました。
【BNR スピードテスト】
土曜日の21:00頃のデータです。
下り3.44Mbps/上り4.19Mbpsでした。
夜間はこのくらいの数値が平均、という印象でひどいときは1Mbpsを下回ることもあります。
【Speedtest by Ookla】
同じ時間帯の別サイトのデータです。
どういう訳かわかりませんが、こちらのサイトでは下り23.71Mbps/上り19.03Mbps出ています。
測定方式やサーバーの差ですかね?体感では絶対にこの数値は出ていません。
(この数値であれば特に文句なく使ってたかと・・)
遅い原因や回避方法など
以下のサイトがとても参考になります。



ざっくりまとめると以下の感じかなと思います。
・PPPoEの通信方式で利用するNGNとISPの間にある「網終端装置」がボトルネックとなっている
・網終端装置の増設などはNTT管轄のためISP側ではどうにもできない
・IPv6ではPPPoEとIPoEの2つの通信方式があり、IPoEを利用すればボトルネックを回避できる。但し、IPv4にしか対応していないサイトなどに接続する際はIPv4のPPPoEで接続されるため、遅いままとなる
・IPv4のパケットをIPv6にカプセル化することでIPv4のサイトもPPPoEを利用せずに接続可能となる
⇒それを実現するのがDS-Liteという通信方式
細かい背景や技術的な部分は参考サイトを確認して下さい。要はDS-Liteを利用するとボトルネックを回避できて通信速度が上がります!ということです。
ちなみに以下のサイトで自分がIPv4/IPv6のどちらで接続しているかを確認できます。
現時点ではIPv4で接続されていますね。
DS-Liteで接続されるよう構成してみます。
So-net光コラボレーションでDS-Lite
IPoE申し込み
以下のページよりIPoEを利用するための申し込みをする必要があります。
ページ中断にある「IPoE」に申し込むより各種必要事項を記入し申し込みます。
私が申し込んだ時は1時間ほどで下記メールが届きました。
そしてIPv6確認ページにアクセスしてみると・・
IPv6のネットワーク環境でアクセス出来るていることが確認できました。
ちなみにこの段階でネットワークスピードを計測してみましたが、特に変化はなく。。
ネットワークスピード計測サイトがIPv4PPPoEで接続されているからですかね?
とりあえずDS-Liteの通信方式となるよう構成します。
ルーターの準備
大前提としてDS-Liteに対応しているルーターを準備する必要があります。
以下サイトに対応機種が載っています。(全部ではありません)
私はバッファローのWXR-1750DHP2を購入しました。
![]() |
バッファロー WXR-1750DHP2 (IEEE802.11a/b/g/n/ac対応 無線LAN親機 単体モデル) 価格:9,890円 |
ルーターの設定(WXR-1750DHP2)
まずルーターの背面にあるスイッチをAutoにします。
管理画面にログオンしたら詳細設定をクリックします。
Internet – IPv6の順にクリックし「インターネット@スタートを行う」を選択し「パススルーを許可する」のチェックを外します。
次にPPPoEをクリックし、PPPoE接続を無効にします。(設定していない場合はこの手順は不要です)
ステータスのシステムを確認し、以下の状態になっていることを確認します。
・動作モード:ルーターモード(Auto スイッチ)
・Internet – IPアドレス取得方法:インターネット@スタートを行う – IPv4overIPv6トンネル方式
・IPv6接続方法:インターネット@スタートを行う
・IPv6接続状態:NDプロキシ
上記の状態となっていればDS-Liteの構成が正しく行われています。
改善後の状況
改善後のネットワークスピード
まずBNRスピードテスト。
下り147.22Mbps(約42.8倍)/上り50Mbpsくらい(約11.9倍)
続いてSpeedtest by Ookla。
下り149.94Mbps(約6.3倍)/上り72.10Mbps(約3.8倍)
なんとも快適なインターネット環境になりました。
注意事項
DS-Liteではポート開放がユーザレベルでは設定できません。
自宅でサーバーを公開している方やポート開放が必要なゲームをしている方などはDS-Liteを利用するには工夫が必要となります。
また全ての環境でDS-Liteが使えるといった保証もありませんし、So-netは公式にサポートしていません。
やるとしたら自己責任となりますのでご注意ください。
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